OH事例:ROLEXの代表ムーブメント – cal.3135
こんにちわ
さてさて今日はROLEXを代表とするムーブメントcal.3135を紹介します。
cal.3135は1980年台後半から採用され、
16233・16234・16200等のデイトジャストモデル
16610サブマリーナ
16600シードウェラー
などなど、多くのメンズモデルに搭載されています。
特徴としては日付が瞬時に切り替わるデイトジャスト機構テンプを両方向から支えることにより精度と耐久性の向上を図るダブルバランスブリッジを採用
では分解して組み立てていきますね。
他のメーカーに比べ地板や受けに厚みがあり大きいため、かなり組みやすく調整もしやすい構造になっており、後々修理・メンテナンスしやすいように、誤差が出やすい調速部(テンプ周り)なども比較的簡単に微調整ができる構造になっています。
テンプのブリッジ下には調整ネジがあり、テンプの平衡を保ちつつ天芯のあがきを最適な状態に調整できます。
(テンプを留めている両側のネジの下の金色のギザギザです。左右に回すことで各々高さが微調整できます。)
他にも丸穴車の座や、ゼンマイが切れた時の他のパーツへの影響が少ない点など、ロレックスの一歩抜きんでた技術やパーツの工作精度を、OHを通して感じる事があります。実用性・耐久性はもちろん、”より良い状態を維持し続ける”というのは、最も難しい技術なんですよね。
ちなみにcal.3135をベースにした曜日付きのcal.3155 18238(デイデイト)第2ローカルタイムのcal.3175 16700(GMTマスターⅠ)第3ローカルタイムのcal.3185 16710(GMTマスター)16570(エクスプローラーⅡ)などもありますね。
また良いムーブメントを発見しましたら、紹介しますね。
それでは、また