こんにちは。東京は桜が開花したみたいですね。

さて、本日の内容は『クロノグラフ』についてです。クロノグラフとはなにか…?ほとんどの場合『ストップウォッチ』と説明されている事が多いと思います。

ストップウォッチとは、『特定の事象の経過時間を計測することを目的とした時計』です。確かに

Chrono:『時』
graph:『描く・記録する』

という意味なので、ほぼ同じ意味のようにもとれます。しかし、クロノグラフとは時間を記録する事に加えて、

タキメーター
テレメーター
パルスメーター

などと組み合わせることにより様々な計測をする事が出来るのです。つまり厳密には同義ではなく、ストップウォッチはクロノグラフの機能の中の一つにすぎないという事です。

それでは、それぞれの機能を簡単にご説明したいと思います。

タキメーター(速度計測)

一定距離にかかった時間を計測する事で、スピードが時速何kmかを知る事が出来る機能です。

例1)ROLEX DAYTONA

ROLEX DAYTONA

例2)OMEGA SPEEDMASTER

OMEGA SPEEDMASTER

【使い方】
1. ストップウオッチの計測をスタートさせます。
2. 1km走行したときにストップウオッチを止めます。秒針が指している外周部の数字がそのときの平均時速です。

howtouse_tachymeter

※例として、1km走行するのに30秒かかったときは秒針が120を示しますので、平均時速は約120km/hということになります。

テレメーター(距離計測)

光と音の速度の違いを利用し、2地点の距離を計測する事が出来る機能です。

例1)ORIS Big Crown Telemeter Chronograph

ORIS Big Crown Telemeter Chronograph

例2)LONGINES Heritage Telemeter Chronograph

LONGINES Heritage Telemeter Chronograph

【使い方】
光った時点でストップウオッチの計測をスタートし、音が聞こえた時点でストップします。

※秒針が示すテレメーターの目盛りを読む事で、発信地点までの距離を知る事が出来ます。もともとは戦時中に大砲などの閃光から、敵の距離を計測するために生み出されたものの為、現行品ではあまり多くは見かけません。他の使用例としては、雷が光った瞬間に計測をスタートし、音が聞こえた時点で計測をストップします。その時、時計のベゼル外周や文字盤内に設けられているテレメーターに表示され数値が、計測している自分の位置と雷との距離となります。

パルスメーター(脈拍計測)

1分あたりの脈拍数を簡単に知る事が出来る機能です。

例1)BALL トレインマスター パルスメーターII

BALL トレインマスター パルスメーターII

【使い方】
1.クロノグラフをスタートさせると同時に脈を測り始めます。
2.15回拍動したところでストップを押します。その際にクロノグラフの針が指している数字が1分間の脈拍数になります。

上記で紹介したモデルはそれぞれ単一の付加機能が付いているモデルをご紹介しましたが、
※)PATEK PHILIPPE Ref 5975

外側から「テレメーター」「パルスメーター」「タキメーター」等、全て表示されているモデルもあります。

この他にも、ブライトリングのモンブリランやナビタイマーのような回転計算尺が付いた時計等もあります。皆様の時計についているクロノグラフにはどのような機能が付いていましたか

改めてお手持ちの時計を確認してみると新しい発見があるかもしれませんねべーっだ!
それでは今日はこの辺で…音譜