徹底解説!オメガ スピードマスターの組み込み作業
今日は組み込み作業を紹介します。
組み込みとは簡単にいうと、仕上げをする際にバラバラにした外装のパーツを再び1本の時計に組み立てる作業の事です。
今回はOMEGA SPEEDMASTER トリプルカレンダー を組み込みます。
①まずはプッシュボタンを取り付けます。
パッキンにグリス(潤滑油)を塗り、ネジに緩みが出てボタンが取れないようネジロックをつけ取り付けます。
②次は機械のケーシングです。
この時は文字盤を傷つけないように、またケース内・文字盤にホコリが入らないように注意が必要です。
慎重に確認しながらケーシングします。
③次に針回し・カレンダーの早送り・プッシュボタンの操作に問題ないかを点検し、精度のチェックを行います。
精度調整が必要であれば精度調整をします。
④ウラブタを取付け防水検査機にかけます。防水が不良の場合は不良個所を特定しパッキン交換等を行います。
⑤防水検査後、ブレスレットを取付けて完了です。
このように作業ごとに慎重にチェックを行うことで1本の時計になります。
スムーズにいけば作業時間は約20分です。
組み込み作業とは、時計として不具合がないよう、最終点検の意味もある為、非常に重要な作業なのです。