こんにちわ

技術者って何かと甘いものが好き…、というか今まで出会った技術者の中で甘いものが苦手な人は殆ど居なかったように思います。

さてさて本日の話題は、とある軽作業から紹介します。

最近よく磨き済の時計をケーシング(内部の機械をセッティングする事)するのですが、そこで何気なく気付いたこと…それはガラスの内側から見えた世界。物体との距離にもよるのですが、ガラス越しというだけでこうも違うのかと思い、ちょっとだけ比べてみました。

まずは1つ目
ROLEX GMTマスターの画像1
ROLEX GMTマスター
あれ
ガラスの形状がフラットだからか、ガラス越しも目視もほぼ変わりませんでした。
OFFICINE PANERAI ルミノールマリーナの画像1
OFFICINE PANERAI ルミノールマリーナ
おや
ガラスにカーブ&レンズが入っているからか、拡大鏡のように見えますね。
CORUM バブル ルシファークロノの画像1
CORUM バブル ルシファークロノ
なんと
ガラスの突起が異常なほどあるからか、もう色合いしか見えません…(ガラスと羊の距離は大体10㎝くらいです)

自分がもし文字盤になったら…、おのおのこんな風に外界が見えるんですね。ちなみにこの3つを横並びにするとこんな感じです。
時計ガラスの画像1
光の反射具合で、ガラスが徐々にカーブしているのが何となく分かりますね。ROLEXはほぼフラットですが、パネライは少し丸みがあり、コルムはかなり盛り上がっています。

最後にケーシングを終えると…
時計ガラスの画像2
パネライやコルムなどはケーシングすると、1.2倍くらい大きくなる印象がありますが、実際はケースの大きさは3つともそんなに大差はありません。コルムの時計の文字盤に描かれているルシファーなんかはガラスのボリュームで仰々しさが増していますしね。色んな角度から見る場合はフラットが良いかもしれませんが、気に入った時計であれば、視認性やちょっとした歪みもそんなに気にならないのかもしれませんね~。
いつも外側から見ているもの、外側からしか見えないもの、沢山ありますよね。
もし内側の存在に気が付いたら、偶然にもチャンスが訪れたら、ちょっと覗いてみては如何でしょうか

それでは今日はこの辺で