今回はロレックスについての基礎的な小話。
まず、こちら↓
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一般的なデイトジャストの文字盤に書かれている文言です。
OYSTER PERPETUAL DATEJUSTと書かれていますね。ロレックスファンには見慣れたこの決まり文句も、時計好きになって日が浅い人達には意外にそのすごさが分からない方も多いのではないでしょうか?

まずOYSTERですが、文字通りあの美味しい「牡蠣」のことです。ロレックスの多くのモデルに採用されているのは堅牢な牡蠣にもじったオイスターケースです。

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金属塊をくりぬいて作られるこのケースは継ぎ目がないため抜群の防水性を誇ります。
オイスター社が開発したこのケースを1920年代にロレックス社がすかさず買収したそうですから、当時からロレックスのしたたかさがうかがえますね。

次にPERPETUALです。「永久の」といった意味の言葉ですが、これは1931年にロレックスが開発した自動巻機構のことです。
360度回転するローターを備えたこの機構は当時としては画期的で、その基本的な仕組みは現在でも継承されています。

最後にDATEJUSTです。これは1945年にロレックスが開発したデイトジャスト機構のことです。
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これは日付を瞬時にカシャッと切り替える機能のことです。あくまで切り替わるのが一瞬なだけで、深夜12時ちょうどに切り替わるという機能ではないのであしからず。これも当時としては画期的な機構だったようで、その機構は現在でもロレックスのほぼすべてのカレンダー付きのモデルに搭載されています。

駆け足でしたが、以上が俗にいうロレックスの3大発明といわれるものです。最初の文字盤の写真の文言には、ロレックス社の揺るぎない信念と誇りが神々しく記されているといっても過言ではないのです。